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コミック・クリエイター別:は行
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コミック・クリエイター別:は行
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原哲夫:影武者徳川家康
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あぶな坂HOTEL (クイーンズコミックス)


萩尾望都
¥ 420 通常24時間以内に発送
★★★★★

あぶな坂HOTEL (クイ...
これ、スカイハイとか、いやいやマンガ以前の昔っからいろんな人がやってるネタだよなぁ…なんで萩尾先生までそれを描かなきゃいけないの…ブツブツ…などと読み始めて、第四話「雪山へ」でヤラレル。 大号泣。 ネタバレのないようにどうあの「天地のひっくり返る美しい衝撃」をレビューしたものか悩んだのですが、無理です。 黙ってるのが一番です。 黙って、あの兄弟のために何度も読んで、何度も泣きます。 この世とあの世のあわいにあるホテルを舞台に、生と死の淵に立っている人たちそれぞれのかけがえのないもの、思い出や無償の愛などをテーマにした話が四つ。「あぶな坂HOTELの人々」「女の一生」「3人のホスト」「雪山へ」。この中では、「女の一生」がとびっきりの名品でした。 銀乃(ぎんの)という女の一生が、走馬燈がめぐるように描かれていきます。人生のはかなさ、思い出の切なさ。花吹雪舞うラスト一コマが本当に素晴らしかった。同じ著者のこちらも名品「柳の木」(『山へ行く』所収)の味わいに、通じるものがありましたねぇ。しみじみと胸に押し寄せてくる調べが何とも言えず、感動しました。 おしまいに、「天使のはなし」という...

山へ行く (flowers comicsシリーズここではない・どこか 1)


萩尾望都
¥ 530 通常24時間以内に発送
★★★★★

山へ行く (flowers...
現実的な話と、SFな話が入り交じる、面白い一冊だと思います。 短編集なのに、本一冊を流れる空気が絶品で、充実した気持ちになります。 夢だけではなく、悲しみを伴う現実を描いた、胸に突き刺さる短編たちですね。 読んで良かったです。よく知らずに、はじめて購入しましたが・・・ 私には理解できない不思議ワールドでした。 この本を買っている人は、これも一緒に買っています!で知ったのですが 皆さん評価がよく、つい購入してしまいました。 でも、私にはよくわかりません。 もう二度と読まないだろうなぁー なんと贅沢な本だろうか・・・。 中盤まで(う〜んいまいち)と読み進めていた自分が(すみません、登山の趣味がないので) 僅か20頁の最終話により、この本を手にしてよかったと 満足させられてしまった(苦笑) 絵本のようなしあがりですが漫画なんですよね〜。凄い! 是非カラーで絵本として完成していただけたら 購入します!かつて絵本「ラウ”・ユー・フォーエバー」を手にして 涙があふれ出たことを思い出しました。 コミックス前半の連作は全体的にとりとめがなく、これは萩尾さんだから許される物語だなと思った。実際、他...

マージナル (2) (小学館文庫)


萩尾望都
¥ 600 通常24時間以内に発送
★★★★★

マージナル (2) (小学...
1巻のつまらなさがうそみたいに、急に展開が速く・奥深くなる2巻。 1巻は正直なところ、まだキャラクター構成が試行錯誤中だったのだろうか。 17年前に読んで、今また読んでも古さを全く感じさせないSF。地球に何らかの異変が起き、男だけになってしまった、不思議な世界。地球にどんな異変が起きたのか、カンパニーとセンターの関係、プジェクトとは?謎はまだまだたくさんです。2巻にはいって、続々と新しい登場人物がでてきて、キラという人物がどんなカギを握っているのかこれから楽しみになります。さすが!萩尾望都という作品だと思います。

百億の昼と千億の夜 (秋田文庫)


光瀬龍 萩尾望都
¥ 740 通常24時間以内に発送
★★★★★

百億の昼と千億の夜 (秋田...
これは私の人生の中で最も心に残る漫画。 この百億の〜は本当に考えさせられる。 アトランティスより始まり、 宇宙の終わりに辿り着く。 何回も読んで、何回もあの結末に辿り着く。 私自身が少し哲学史をかじっていた影響もあると思うが、 非常に膨大な世界観に、読んでいるうちに 引き込まれてしまう。 阿修羅はこの百億と千億の日々の果てに 続く永遠の戦いに何を見出すのか、 実際に読んで色々考えてみて欲しい。原作は日本SFベスト1の座を小松左京の「果しなき流れの果に」と永遠に争っている大傑作である。 タイムスケールは宇宙の誕生から破滅までなので、世界一スケールの大きいSFである。 宗教的哲学的な話になるので、登場人物は神話宗教の人物ばかりである。 乱暴に分けると、キリスト教側は敵、仏教側が主人公である。 悪役としての言葉遣いの荒いイエス・キリストが新鮮ではある。 で、一般的に一番の人気キャラは仏教の守護神八部衆の一人、阿修羅王であろうが、 私が一番シンクロしたのは、イスカリオテのユダである。 「神とは裁くものなのか!?」 「いけない、いけない、あの男を殺してはいけない!」 「売ったのはお前だぞ...

マージナル (3) (小学館文庫)


萩尾望都
¥ 610 通常24時間以内に発送
★★★★★

マージナル (3) (小学...
マージナルの世界は、すべての設定が奇妙。最初はそれがわからず苦痛でしたが いつのまにかマージナルの常識が「普通」に思わされてしまいました。見事! 内容は、著者が自分の内心でどうしても憎んでしまうものに対しての罪滅ぼし?と いう感じがします。つまり 多くの「子捨て」「鬼母」の話を書いてきた彼女が 「でもそんなことばかり言っていてはいけない」なのか「自分の母親を許さないと いけない」と思ったのかな?と思うような内容でした。母性が描かれている気がしました。 そして、それを書くためにはこれだけねじまがった世界を 描かなければならないほど大変な心の葛藤があったのかなと思いました。 この圧倒的な世界観は。 一つ一つの設定や出来事に驚きながら読み進むうち、 いくつも張られた伏線がラストに向かって集束して行く様は、 まさに「圧巻」としか言いようがない。 一気に全巻読み終え、呆然とするばかりだった。 壮大な物語。 人間の脳は、ここまでのものを創造できるのか。 何故こんな男ばかりの実験文明を構築しなければならなかったか。何故「夢の子供」キラが誕生したのか。為政者の上に立ち地球文明を統括するメイヤード...

マージナル (1) (小学館文庫)


萩尾望都
¥ 620 通常24時間以内に発送
★★★★★

マージナル (1) (小学...
説明が少なく、伏線らしきものしかない1巻は正直おもしろくなかった。 SFはあまり好きではなかったし、途中でリタイアしようかとも思ったが まさか萩尾望都さんがこのままでは終わらないだろう。。。と耐えてみたら 2巻の途中から話はダイナミックで奥のあるものに。 さすが・・・。 この内容がかなり昔に出ていたというのはすごい。 今は漫画家が昔より多いからあまり言われないが、もしも彼女があとひとまわり 上の世代だったらば、手塚治虫と同じれ別で扱われていたかもしれない。多分遠い未来の地球、ドームで保護された都市以外は不毛の砂漠。その都市の住民も砂漠の民もみな男ばかり。市民に子供を授ける「マザ」はすっかり年老いて、最早新しい子供は生まれない。そもそも何故世界はこんなに男ばかりで不毛(マージナル)なのか、市民は誰一人知らないために、既存の秩序を頑なに守ろうとしたり、「マザ」を暗殺しようとしたり、あるいは外界から警告を発するために訪れたり。大きな流れはその謎解きなのだが、それを巡る人間模様のエピソードも、大きなドラマに花を添える形で、最早お見事という他はない。「百億の昼と千億の夜」「スター・レッド」...

バルバラ異界 (4) (flowers comics)


萩尾望都
¥ 530 通常24時間以内に発送
★★★★★

バルバラ異界 (4) (f...
夢と現実が、過去と未来が交錯するストーリー。最後のこの第4巻では、青羽(アオバ)の見ていたバルバラ異界の夢が、過去・現在・未来の「時」の座標軸上のどこに位置していたのかが明らかになります。と同時に、パラレル・ワールド(並行世界)のひとつが消滅し、別の世界へと移行するモチーフも現われるので、頭の中がかなりしっちゃかめっちゃかになりましたよ(笑) 緑の地球の「今」と、赤い火星の「未来」がつながり、織り合わされるエピソードも素敵ですね。そこにまた、異星の生命体の長く果てしない記憶がからんでくるあたり、ワクワクする話の展開でした。 萩尾望都さんの本シリーズのラストの章「遠い昨日から遠い明日へ」(【月刊flowers】2005年8月号に掲載)を読んでいて、「ああ、これは、ブラッドベリの『火星年代記』の中の「夜の邂逅」の物語みたいだ」と。キリヤという少年の運命の変転に、「夜の邂逅」に出てくる向かい合うふたり≠ニよく似たものを感じたんですよ。 うーん、ネタバレしないようにぼかして書いているので、「なんのこっちゃ?」でしょう。とまれ、タイム・トラベルものや、フィリップ・K・ディックのパラレル...

トーマの心臓 (小学館文庫)


萩尾望都
¥ 710 通常24時間以内に発送
★★★★★

トーマの心臓 (小学館文庫)
本作品は『ポーの一族』に並ぶ超名作で、キリスト教の教義の本質 を説くような、あるいはまるで神の高みに近づこうかと言うような、コ ミック史上、最も崇高な作品です。 にも関わらず「★4つ」なのは、 文庫本はフラワーコミックス版に比 べ絵が小さいため、魅力が減じられている分1点減点です。 作者は本書を執筆した動機について、次のように語っています。 「『トーマの心臓』をかくきっかけとなったものは、ある年の冬にみた 『悲しみの天使』という映画です。これは、フランスの全寮生の男子 校の、少年どうしの愛の物語で、年下の方の少年の自殺という事 件で、その物語が終わります。年上の少年は、後悔の涙にむせぶ のですが...。 (中略)その結末が納得できません。もし、年上の方の少年が、年 下の方の少年を、ほんとうに愛していたのならば、むしろラスト・シ ーンから物語を始めたらどうだろう...。 ということで、自殺から始まる物語をかき出したのが、『トーマの心 臓』です。」 そうして描かれた本書のテーマは「愛」と「許し、許されること」。 その宗教的なテーマについても、作者は上記著書の対談の中で 次のよう...

半神 (小学館文庫)


萩尾望都
¥ 590 通常24時間以内に発送
★★★★★

半神 (小学館文庫)
野田さんの舞台になったのは知ってました。そのときあらすじを読んで 大体こんな話だろう…と勝手に思ってたのですが 全然違いました。 こんな怖い話だったんですねぇ。 妹との分離手術が成功して、以前には夢にも思っていなかった生活がかなえられた姉が、その代償として失ったものは?あまりに悲しすぎる、しかし感動する話です。「半神」、初めてこの作品を読んだ10代の頃、あの時の衝撃は未だに忘れられません。たった16Pでここまで深く描きぬけるものなのかと心底感嘆し、心揺さぶられました。それは、何度読んでも色褪せることのない深い感動でした。何度繰り返して読もうが、勝手に涙が出てきます。この作品は当時の私の感性を著しく刺激し、今尚、原動力となっています。私は未だにこの作品を越える16Pには出会えません。16Pという物理的限界を物ともしない、素晴らしい作品です。萩尾さんの名作、たた16ページのこの作品を読んだ時の衝撃を忘れられません。 とても短いお話ですが内容が深いです。☆10個くらい付けたいです。 ショートショートの作品の醍醐味は、アイデアと奇想天外な結末全です。 そのラストまでをこのレビューで書かれるの...

バルバラ異界 (3) (flowers comics)


萩尾望都
¥ 530 通常24時間以内に発送
★★★★★

バルバラ異界 (3) (f...
いやーだんだんなぞがなぞを呼んできます。みんなで眠る青葉に会いに行ったり、どうやら「異星の客」(byハインライン。モー様も大好き♪)なのか?テキな展開に進みそうだったり。過去に蒔かれたいろんなナゾに対するヒントがちりばめられている巻です。両親の猟奇殺人後眠り続ける少女世界から見放されたと感じる少年他人の夢に入り込める男外見がころころ変わる謎の神父それ以外のキャラクターもたってますねえ。少年の母アケミさんのハチャメチャぶりはでも、いそうな人で、すごくリアルです。もうすぐ本誌での連載も終わり!この巻も読ませます。うならせます。前巻までとちがうのは、「いま」のこちら側の世界だけが舞台になっていることと、おどろおどろし度が低いことでしょう。キリヤの母が前世の恋人と慕いきっているヨハネが鍵となり、筋がうねり、人々が動きまわります。そして火星の眠り姫青羽のもとにみなが集結してくることでなにかが起こりそうな予感。謎と謎の結び目が少しずつ解きほぐされていきます。が、主要人物のひとりに関するあらたな疑問がわきおこります。キャラたちのおとぼけや感情の爆発がストーリーにめりはりをつけ、飽きさせません。個人...

11人いる! (小学館文庫)


萩尾望都
¥ 590 通常24時間以内に発送
★★★★★

11人いる! (小学館文庫)
前半の本編は実に秀逸です。今読むと設定や絵に多少の古くささを感じるのは否めませんが、傑作と呼ぶに値するでしょう。 後半に収録されている「続」の方はついていけませんでした。私としては蛇足と思いますね、ちょっと。萩尾望都といえば『ポーの一族』等の代表作があり永遠の名作だが、あえてここは『11人いる!』の方を薦めておこうと思う。 SF好きの萩尾氏が宇宙を舞台に描いた本格的なSF作品のひとつである。 エリートのみが入学を許される宇宙大学への入学試験。 その最終試験に10人一組のグループが結成され、それぞれの試験会場へと振り分けられた。 主人公、タダトス・レーンの振り分けられたクラスは宇宙船白号で53日間を過ごすことを課題に出される。 ――だが、白号にたどり着いた彼らは11人。 出発時には間違いなく10人だったのに、一人増えていた。 誰が11人目かという疑心暗鬼を胸に彼らは集団生活をはじめる。だが、次々に襲い掛かるトラブル、事故・争い・受験生を襲うパニック――何処までが試験で何処までが11人目の陰謀なのか? 孤立した宇宙船内で繰り広げられる受験生たちの葛藤と闘い、心の交流。訪れる...

バルバラ異界 (2) (flowers comics)


萩尾望都
¥ 530 通常24時間以内に発送
★★★★★

バルバラ異界 (2) (f...
いくつもの個人的な話が少しずつ重なって、無関係にみえていた人々をつなげてゆく。中心にある謎へ、いろいろな場所からいろいろな人が向かっている。それを妨害するものもいる。その謎とは別のところで、親子関係の確執があり、恋愛があり、のろいがある。でも、それすらも、この物語の謎に繋がっていくような予感がする。複雑に絡まりあった蔓のようなストーリー。1ページの情報量もすごい。視点がどこかに偏ることなく、全部の主人公、全部の出来事を読者に伝えるこの見事なバランス! ひとつの画面に三人の人物の心情が同時に吐露されているところとかがあって、うっとりする。あれだけ多くの傑作をうみだし、またこれほどのものを生み出す萩尾望都ってすごすぎて、なんて言えばいいのかわからん。驚きました。話の転がり方、キャラたちの動きその他もろもろが、1巻からさらにレベルアップしてる(とわたしには感じられます)。長年萩尾さんを読んできて、いまこんなにおもしろい作品と出会えて、ほんとうによかった。創作として完全なオリジナルは存在しない、既存のものをどう応用し、融合するかだ――とは誰かがどこかで言ったことでしょうか。とにかく、この作家...

バルバラ異界 (1) (flowers comics)


萩尾望都
¥ 530 通常24時間以内に発送
★★★★★

バルバラ異界 (1) (f...
久しぶりに萩尾先生の本を手に取りました。ストーリーの展開はまさに萩尾ワールド。バルバラをキーワードに織り成す多重世界、「11人いる!」や「銀の三角」をネームを覚えるほど読んだ頃ことも思い出しました。おすすめできる傑作です。夢を渡る、心臓を食べて眠りつづける少女、絶望しつづける少年。どれもが興味を惹かれるガジェットで、収束できるのか心配になるほど謎が次々と広がっていきます。しかし、一番の見所は主人公キリヤの絶望ではないかと。常に自分が正しいと思っているヒステリー症の母(まじ怖い)に、幼い頃別れた父、時夫。時夫は個人としてみれば少々頼りないところもあるけど好もしい人物。だけど父親とするとあまりにコドモっぽい。当然キリヤはまともな人間関係は気付けず、一匹狼で絶望している。また、ヒロイン青羽の祖母である十条菜々美もかなり際立っている。最愛の夫は叔母と駆け落ち、最愛の娘は孫に食べられて死亡。頭が良く、気力もあるけれどどうしようもない怒りと諦めの中で生きている。老境の女の哀しみがリアルです。メインの謎も勿論、それに絡む人物たちの心理劇にも目が離せません。登場人物の名前もあまりに意味深い。緻密に練...

訪問者 (小学館文庫)


萩尾望都
¥ 590 通常24時間以内に発送
★★★★★

訪問者 (小学館文庫)
きっと心の中に、「捨てられた子供」の経験がある人なのでしょうね。 精神的な意味での捨て子を含めて。 彼女の作品に多く登場するこのテーマに涙を流しながら共感し、そうして いずれ自分も癒されていく・・そういった方が他にも大勢いることが 「捨てられた子供」にとってはせめてもの救いです。 そして最近、萩尾氏自身もそういった子供で、描くことで自分を癒しているのかなとも 思うようになりました。かつて高名な心理臨床家が萩尾作品を「すてられた子ども」のイメージを内包すると評していた。 この作品も父に対する不安や不信だけでなく,子どもらしい誇らしさや思慕の思いなどが オスカー自身の視点から語られることで, 親によって翻弄される子ども存在の不安定さが丁寧にクローズアップされる。 さらに,この作品がすばらしいのは子どもに応えたいのに応えられない大人の側の弱さも 非常に繊細に描写されていること(ある意味これはオスカーの目線を通したオスカー父という人間の物語でもある)。 「誰も悪くないのに,どうにもならない感じ」が,この作品の読後感を重いものにしている。 萩尾作品の中でも一二を争う大人向けの文学だと思う。...

11月のギムナジウム (小学館文庫)


萩尾望都
¥ 590 通常24時間以内に発送
★★★★★

11月のギムナジウム (小...
傑作には間違いないっ!少年愛ブームの先取りをいった作品だ。モー様作品は最近は人の形がしっかりくっきりしてきた感じがするけど、この頃のは「流れるような線」が音楽みたいに心地よくて好き。もちろん、今のも好きだけど、この作品とかこの頃のものはコマを飛び越えて空気が漂う感じがする。でも、話も精密でしっかりしてるから読んでいて充実感がある。何度でも読み返して何度でも味わい深い。漫画でこんな感覚はそうはないだろう。で、テーマとか話・・・それも美しいヨーロッパ映画みたいです。萩尾望都さんの作品は、漫画がただの子供の読み物という概念を払拭させてくれるものだと思います。この作品(集)には、代表作の一つでもある「トーマの心臓」の前身とも言える表題「11月のギムナジウム」が収録されています。読み比べて、ああ、萩尾さんはこの作品から話をふくらませたのかな、なんて考えるととても興味深く読めますし、もちろん1作品としても大変楽しめます。

半神―短編傑作集 (フラワーコミックススペシャル 萩尾望都パーフェクトセレクション 9)


萩尾望都
¥ 1,680 通常24時間以内に発送
★★★★★

半神―短編傑作集 (フラワ...
この一冊に入っている短編はすべて持っているので、この本が出たとき買おうか買うまいかものすごく悩みました(スペースの関係で) でも買ってよかったです。何といってもまんがは絵だから、サイズが大きくなると感動が違うんですよね。どれ一つとっても筋金入りの傑作ばかり! それをこのサイズで読めるのがほんとに嬉しい!! 「もう持っているから」とは思わないで下さい。特に文庫はまんがじゃありません。まんがというのは、絵とストーリーが挨待つ総合芸術です。お話の筋が分かればいいというものではありません。まして萩尾さんの作品は中身が深いんだから。そういう意味で、このサイズで出版してくれた小学館に感謝します。本書に収載されている作品には、その年代・ジャンル・テーマのいず れにおいても統一性・一貫性のかけらもありません。それで勝手に年 代別代表を基に、作者と母親との葛藤を中心に作品の内容・位置 づけを読み取ってみました。 まず、70年代初期の『小夜の縫うゆかた』は、主人公の小夜がゆか たを縫いながら亡き母親の思い出をたどる話ですが、『imago』95年 4月号での作者と巖谷國士の対談では、この作品に関して次...

11人いる! (フラワーコミックススペシャル 萩尾望都パーフェクトセレクション 3)


萩尾望都
¥ 1,680 通常24時間以内に発送
★★★★

11人いる! (フラワーコ...
「11人いる!」は、確か当初前編・後編の2回のはずだったのが、急遽3回になったものだったと思います。実際別コミへの掲載は3回に分かれていました。 本書にはこの3回目の扉絵が掲載されておらず、「惜しい!」の一言。これがあればパーフェクトだったのになぁ。残念です。ちなみに101ページが2回目の最後のページです。 それでも、カラーページは再現されているし、大きさも良いのでお勧めといえます。『11人いる!』は、わが国初の本格的なSF少女マンガであると同時 に、1976年に『ポーの一族』と並んで小学館漫画賞を受賞した作品 です。 このとき選考委員だった小松左京は、小学館文庫(1976年旧版)の 解説に、「これは、私たちSF書きが見ても高い点がつけられる。アイ デア、ストーリーともに、賞となるSFマンガです。」と記しています。 30年以上前の作品ですが、今読んでも少しも古びた感じがなく、そ の作品世界を充分堪能できるSFマンガの傑作です。 今回発売された本書は、続編の『東の地平・西の永遠』と、コミカルな 『スペース・ストーリー』といった『11人いる!』シリーズ全作品が収載 され、『別コミ』掲...

あぶない丘の家 (小学館文庫)


萩尾望都
¥ 840 通常24時間以内に発送
★★★★★

あぶない丘の家 (小学館文...
さすが,ユーモア+SF+ストーリーの萩尾世界!単なるSFにとどまらず,奥行きのあるストーリー展開は彼女ならではの世界。「11人いる」よりもユーモア性に飛んでおり読後の創造力を読者が問われる。またNHKよりも先に「義経」に興味を持ち彼女ならではの意見!?を述べている。先見の明のある萩尾世界は,これからももっと広がりを見せると十分期待できる。その一冊です。 特に最後は,壮大な終わり方。余韻にひたれながら,読後の自分の世界を構築できること間違いなし!! まるで傾向の違ったお話があれこれ詰め込まれて、まるでびっくり箱のよう。やはり印象に残るのは「壇ノ浦」とラストの「未来少年」。今まで興味のなかった源頼朝や義経が、兄ィちゃん作成の”どこでもドア”によって、主人公まひこと共に時空を越え、生き生きと、ひどく馴染みのある存在になってしまった。頼朝の心にしんしんとふりつもる雪はなんともせつなく、やるせない。壇ノ浦の悲劇も、義経からは海が光リ、美しく輝いた人生最良の日だったのだ・・。「未来少年」は、これだけで独立した一編の映画を観るようだ。SFミステリーの要素も入れて、はらはらドキドキの展開、そうし...

恐るべき子どもたち (小学館文庫)


萩尾望都
¥ 500 通常24時間以内に発送
★★★★★

恐るべき子どもたち (小学...
コクトーの原作は読んでいません。 まったくストーリーを知らないまま読み始めたので、最初から読者を突き放したような 説明の少なさ、全編を通して感じさせる不安定感、違和感を越した不快感すら覚えながら 読み進めましたが、途中からそのバランスの悪さにひきつけられてしまいました。 他の作品との差を考えても、この作品での不安定さはわざとなのでしょう。 狙ってこの気持ち悪さをつくるとなると、なんとすごい技術なのでしょうか。 他の多くの作品と同じく「善意」で「身勝手」な誰か一人に振り回される周囲の不幸を これほどまでに上手に描き出す彼女にも、きっとこの振り回された経験があるのでは ないかなと感じした。 原作は薄くてあっさり読める文庫本だと思ったのに、わかりにくくて、その世界はどうにもこうにもイメージしにくかった。何だか理解しにくい人間像、身近にはいないキャラクターには近寄りがたかった。それが、この萩尾作品に出会ってから、ガラス玉の中に浮遊するような、「恐るべき子どもたち」の世界がおぼろげに見えてくる気がしたのである。 こういう人間がいるんだ、こういう個性があるんだ、こういう閉鎖された空間に、自...

海のアリア (2) (小学館文庫)


萩尾望都
¥ 590 通常24時間以内に発送
★★★★★

海のアリア (2) (小学...
高校生のころ。萩尾先生の本を読みました。なんか、意味もよくわからないまま、おもしろいなぁ。そんな感じでした。40を迎える今、ふとまた萩尾先生の本を手にしました。宇宙とかかわることによって、ふと、自分の中に潜んでいた未知の力が表にでてくる。あいかわず、そんなことを考えると楽しくなります。世の中には、私たち人間が想像もつかない力が存在するのだなぁ。あらためて、そう感じます。この本は私に何を教えてくれようとしているのだろう。萩尾先生の本は自分の人生について考えさせられる何かをもっている。萩尾さんの作品に一貫して描かれてある、自らをも施す神の愛。似たようなテーマでは「マージナル」の方が着想や完成度の点で上をいっているのかもしれませんが、私はこの「海のアリア」の方がより心に響くものがありました。アリアドに感応したアベルがダリダンのレクイエムを歌う箇所、もうここは美しすぎ!詩情あふれる幻想的なイラストレーションと言葉とで表現したこのシーンの素晴らしさには、涙が止まりませんでした。「ずっとこんな音楽が聴きたかった気がする・・・」リリドのセリフ通り、本当にイラストの向こうから音の波が押し寄せて来そう...